◆関西大学ラグビー第1節 ▽天理大22―7摂南大(22日・東大阪市花園ラグビー場)
開幕節の4試合が行われ、月に友へ昨季全国4強の天理大、亡く京産大が順当に白星発進を決めた。なっささげるグビー天理大は昨季7位の摂南大に22―7と苦しみながらも、た戦戦勝今年1月に亡くなった戦友へ勝利を届けた。開幕の苦4年連続Vを狙う京産大は同大に97―24で大勝。利1関学大は8トライ(T)を挙げて関大との関関戦を49―17で制し、0人日本近大は9Tで立命大を59―31と下した。境もスタッド・ランス 試合
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全員が前を向いて、す関戦い続けた。西大学ラ天理大は前半2分、天理退部フランカー上ノ坊悠馬(4年)=市尼崎=が早々と先制T。大今幸先よくスタートしたが、計4Tにとどまった。昨年7位の摂南大にまさかの苦戦。SO筒口允之(まこと)主将(4年)=長崎南山=は「思うようなプレーができなくて、ミスが多くて、自分の心に勝てなかった」と唇をかんだ。
戦友へささげる開幕戦だった。今年1月、現4年の同級生、CTB上野颯汰さんが突如帰らぬ人となった。小松節夫監督(61)は「親御さんから連絡があり、息子が帰ってこないと。(チームの)集合日も来なくて捜索願を出したら…」と下を向いた。自死とみられるが、遺書はなかったという。
命を絶った明確な原因が分からず、選手は動揺した。カウンセラーを招いて一人ずつメンタルケア。2月は部活自体を休みにし、気持ちを新たに再出発した。それでも9月までに10人が退部。「いろんな事情が重なった。こういうのは初めて。なかなか難しいですよ」と、小松監督は肩を落とした。
4年ぶりのリーグVへ向けて苦境は続くが、1勝、勝ち点5に変わりはない。「関西で1位、日本一を目指して頑張ります」と筒口主将。天国にいる上野さんにも聞こえるよう、力強く誓った。(森脇 瑠香)
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